リノベーション住宅でゼロエネルギーを目指す居住実験を開始

大阪ガス株式会社と積水ハウス株式会社は、リノベーションした既存住宅でCO2排出量ゼロかつゼロエネルギーを実証する国内初の長期居住実験を開始することを2016年11月24日に発表した。

太陽電池などでエネルギーを創ることで、年間に消費する正味の1次エネルギー量がゼロ以下となることをゼロエネルギーという。

両社は2011年2月～2014年5月に家庭用部門の省エネルギー化を図る共同の居住実験を実施した結果、新築住宅でのCO2排出量を3電池（燃料電池・太陽電池・蓄電池）の最適制御により通年でゼロにできることを国内で初めて実証している。

今回の居住実験は、CO2排出量ゼロかつゼロエネルギーの達成と健康・快適な暮らしを両立させる住宅の実現を目指すもので、12月1日から約2年半実施する。

居住者が転居することなく行った工事では、窓の真空複層ガラスへの交換、1階床下と2階天井裏の断熱材の追加、空調の居室毎から全館への変更を施し、快適性・健康性を向上させた。

さらに、ゼロエネルギーを目指すため、燃料電池を高効率な定格出力で運転して省エネルギーな電気と熱を創る技術や賢く空調制御する技術などを導入した。

実証実験ではゼロエネルギーの実現と同時に、快適な室内環境レベルや利便性の高いIoTコントロールのあり方を検証する。

（画像はプレスリリースより）




大阪ガス株式会社・積水ハウス株式会社　ニュースリリース
http://www.sekisuihouse.co.jp/