太陽電池モジュールの配置設計の自由度を上げるマイクロインバータを開発

株式会社東芝は、開発中のマイクロインバータを「PVJapan2015(2015年7月29日～31日・東京ビッグサイト)」に参考展示する。

この製品は太陽電池モジュール1枚の背面に設置できる小型のパワーコンディショナで、1枚ごとの最適制御と直流から交流への電力変換を実現する。太陽電池モジュール10～15枚の電力変換を一括して行っていたパワーコンディショナの設置が不要となる上、太陽電池モジュールの1枚でも設置できる。

そのため、狭小屋根や電柱・電線の影など設置スペースの制約なく、住宅密集エリアでの太陽光発電の導入を可能にする製品として期待できる。

今回のマイクロインバータには、トラブルを回避する系統連系保護装置機能が内蔵され、設置を迅速にする多数台連系対応単独運転防止機能を搭載する。

また、インバータ回路のモジュール化により高効率化を図る予定である。無線の920MHz帯の採用により通信線は不要となる他、ゲートウェイ装置を別置きして出力制御にも対応する。

さらに、同社の住宅用太陽光発電システム用のSシリーズと併用することで、太陽電池モジュールにマイクロインバータを取り付けたACモジュール製品で世界トップクラスの発電量を目標としている。

「PVJapan」は太陽光発電協会（JPEA）が主催する太陽光発電専門の日本最大級の展示会である。




株式会社東芝　プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/sis/topics/2015/20150728.htm

PVJapan2015
http://www.jpea.gr.jp/pvj2015/