岩谷産業　「イワタニ水素ステーション 小倉」を開設

岩谷産業株式会社は九州初となる「商用水素ステーション」を福岡県北九州市にオープンした。

（画像はプレスリリースより）

この「イワタニ水素ステーション 小倉」は株式会社ホームエネルギー九州小倉センター内(約160坪)に完成。2015年度に一般販売が予定されている燃料電池自動車(FCV)に水素を供給するための設備だ。水素カードル、ドイツ・リンデ社製水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーで構成されている。

水素製造拠点である岩谷瓦斯株式会社佐賀工場から輸送した圧縮水素を供給するオフサイト方式を採用。充てんは、蓄圧機とFCVの車載水素タンクの圧力差を用いた差圧充てんで行う。1時間に6台分(340N立方メートル)を満充てんでき、空から満充てんまでの所要時間は1台につき3分以内。

1941年から水素を扱ってきた岩谷産業は、水素に関するリーディングカンパニーだ。工業用圧縮水素、液化水素の製造から、輸送、貯蔵、供給、保安まで全国ネットワークで水素供給インフラの整備を展開する。

来る水素エネルギー社会に備えて、同社は2011年に自動車メーカー3社およびエネルギー企業9社とともに、「2015年の燃料電池自動車の一般発売開始と水素ステーション100カ所の先行整備」を発表した。

この声明の中で、同社は2015年度までに4大都市圏(東京、名古屋、大阪、福岡)を主とした20カ所の商用水素ステーションの設置を掲げている。

7月14日に「イワタニ水素ステーション 尼崎」を開業し、今回、2番目にあたる同ステーションを「環境未来都市」構想を掲げる北九州市に建設した。




岩谷産業株式会社プレスリリース
http://www.iwatani.co.jp/